まっさらな自分を取り戻す時間

北海道から帰って数日。

こんどは夏休みのショートトリップで、念願かなっての瀬戸内&広島。レモンとアートで知られている、生口島・瀬戸田へ。


島の小さな映画祭でお手伝いをしたり、しまなみ海道を2時間近くかけて海上から眺めるという、あまりにも贅沢なクルージングに連れてってもらったり。


台風の影響で滞在もかなり短くなってしまったけれど、よく遊び、よく食べたつかの間の夏時間を過ごしてきました。
もともと好奇心旺盛で、フットワークが軽いほうだという自覚はある。けれど一方で、「自分に足りないもの、できていないこと」を冷静に見つめすぎてしまうあまり、自分らしく振る舞えない場面もあって。

それに加えて、ことしは新たなジャンルの媒体でも仕事をいただけるようになったことで、気を張り続けていた部分もあったんだろうな。

だからこの夏は、いったんすべてを横に置いて、いつも以上に自分の心が動いたものに素直になって。一つひとつの瞬間を、全身で味わいつくす時間が欲しかったみたい。

おかげでこの夏は、あまり経験できなかった青春が遅れてやってきたような、まっさらな自分を取り戻せたような気がする。

そしてふと、いつか心の深いところに刺さったままになっていた古傷もすっかり癒えていたことにも気がついて。あのころの自分に教えてあげたいな、「もう、大丈夫やで」って。


そんなたくさんの宝物たちを持ち帰ってきたいま、気持ちのクリアリングができたのか、すこーしずつだけれど新たなフェーズに入ったみたい。これから来る流れのサインをきちんとキャッチできるように、少しずつ準備をととのえ始めています。


そして、仕事やら旅やらで落ち着いた時間が取りづらく、うっかり1年経ってしまったZineも、この秋こそまた制作しようと決心。このことについては、またちょっとずつシェアしますね。


いまこの文章に触れてくれたあなたも、わたしも。それぞれの場所で、実りある秋を迎えることができますように☺︎


#コニタビ

旅するように暮らして、暮らすように旅するライター/編集者の備忘録。